『チェイサー』映画(ネタバレなし)‐韓国の実話を基にサイコパスな連続殺人犯を描いたサスペンス。

チェイサー

おすすめのサスペンス映画『チェイサー』のご紹介です。(ネタバレなし)

このリアル感はヤバすぎる。。。

韓国を震撼させた連続殺人事件の実話を基にした衝撃作。

作品情報
チェイサー 監督・脚本
ナ・ホンジン
公開
2009年(日本)
上映時間
125分
主なキャスト
キム・ユンソク
役柄:元刑事で現在は女性を派遣する水商売を経営しているジュンホ
ハ・ジョンウ
役柄:連続殺人犯ヨンミン
ソ・ヨンヒ
役柄:ジュンホの元で働く女性ミジン
キム・ユジョン
役柄:ミジンの7歳の娘

『チェイサー』は実話?あらすじと感想

結論から言うとおすすめのサスペンス映画『チェイサー』は実話を基に創られています。

まずはこちらのあらすじをご覧ください。

【あらすじ】

元刑事で現在は女性を派遣する水商売を経営しているジュンホは、従業員の女性が次々と失踪する問題に悩まされていた。
失踪した女性の共通点は、最後に仕事をした男が一緒だということ。
従業員のミジンは、何も知らずにその男の元に向かってしまう。
真相に気づいたジュンホは、ミジンの後を追ってその男を探し出すのだが。。。
韓国映画特有のジメジメした雰囲気や目を背けたくなるほどの残酷なリアルさを見事に描いた傑作。

こちらが予告動画です。

ソウル20人連続殺人事件がモデル

『チェイサー』が実話なのか?という点に話を戻しますが、この物語は韓国で2003年9月から2004年7月に起きた「ソウル20人連続殺人事件」が基になっています。

犯人であるユ・ヨンチョルは21人の殺害で起訴されましたが、彼自身の供述では犠牲者は更に多く2005年6月に死刑が確定しました。

本作同様に犠牲者は水商売の女性たちが多く、逮捕に至ったキッカケも出張マッサージ業のオーナーが従業員が戻らないことを不審に思い警察に通報したことがキッカケだったそうです。

逮捕後の彼の言動は反省するそぶりも見せずに、裁判でも被害者遺族に暴言を吐くなど、酷かったようですね。。。

また、韓国では1997年に23人の死刑執行を最後に、現在に至るまで死刑は停止されているので、今もユ・ヨンチョルは拘置所で生きています。

リアル過ぎるストーリー

そんな凄絶な殺人犯を描いた本作の感想ですが、観るのにかなり体力がいる作品です。

気持ち悪いシーンもありますし、決して万人向けの映画ではありません。

題材になっている「ソウル20人連続殺人事件」自体が酷いものなので、それを映像化すれば酷くなるのは当たり前のことですよね・・・

ですが、凄惨な事件というのは救いがないのが現実ですから、こういったリアルな描写の作品も重要なのではないかとも思えます。

日本でも毎日のように殺人事件のニュースを耳にしますから、本作のモデルのユ・ヨンチョルのような素養を持つ人は意外と多いのではないのでしょうか・・・

ショッキングなシーン満載のそんな本作ですが、俳優陣たちの演技も凄く良いので注目です。

それぞれのキャラクターが個性的で、ハラハラする場面も多くストーリーも十分整理されていますから最初から最後まで夢中になって観れると思います。

韓国ノワール(人間の暗さ、悪意や暴力などを描いた作品)は、ハリウッド映画にも負けないくらいのエネルギーと骨太感や暑苦しさ、陰湿さなどある意味で魅力的な作品が多いですが、本作はその中でも特に優れた作品だと思います。

同じく実際の殺人鬼をモデルとした『羊たちの沈黙』も傑作なので、ぜひご覧ください!

『羊たちの沈黙』映画(ネタバレなし)‐アカデミー賞主要5部門受賞のサスペンスの金字塔。

監督は韓国映画界の若き天才

監督と脚本を務めたナ・ホンジンは、なんと本作が長編映画としてはデビュー作らしいですよ。

彼自身、映画学校で学んだわけでもなく先人たちの作品を何度も観ることで学んだそうですから、まさに彼の全てが詰め込まれた一作なのでしょうね。

また、ナ・ホンジン監督は本作で韓国のアカデミー賞とも呼ばれる、大鍾賞で主要6部門を制覇し、その後も『哀しき獣』『哭声/コクソン』という傑作を生みだしています。

『哭声/コクソン』映画(ネタバレなし)‐難解で味わい深い異色のサスペンス。

今後の活躍が期待される大注目の監督です。

こんな人に特におすすめ

  • 韓国ノワールが好きな人
  • 現実の殺人犯について知りたい人
  • ハラハラする怖いサスペンスが観たい人
  • ブラックな映画が観たい人

『チェイサー』の評価

などなど

ネットで調べると他にもみなさん怖かったという声が多かったです。

ぜひ、あなたも『チェイサー』を楽しまれてくださいね。

韓国で起きた衝撃の実話にきっとあなたも恐怖すると思います。。。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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WRITERこの記事をかいた人

『おすすめ映画メモ』編集長のエリです。 評論家ではないので難しいことは気にせずに気楽な感じで楽しんでいってくださいね。