おすすめのサスペンス映画『スリーパーズ』のご紹介です。(ネタバレなし)
「復讐ーそれは血よりも濃い友情のあかし」
全米ベストセラー小説を原作に、実話かフィクションか物議を醸した衝撃作。
作品情報 | |
監督・脚本 バリー・レヴィンソン 原作 ロレンゾ・カルカテラ 公開 1997年(日本) 上映時間 147分 | |
主なキャスト | |
ジェイソン・パトリック | シェイクス(原作者のロレンゾ・カルカテラ) |
ブラッド・ピット | マイケル |
ロン・エルダード | ジョン |
ビリー・クラダップ | トミー |
ケヴィン・ベーコン | 少年院で子供たちに虐待を繰り返す看守ノークス |
ロバート・デ・ニーロ | 元ワルだが今は更生して真面目に生きているボビー神父 シェイクスら4人を少年時代から気にかけている |
ダスティン・ホフマン | ダニー・スナイダー弁護士 |
ミニー・ドライヴァー | シェイクスら4人と同世代で少年時代から仲の良い女性キャロル |
『スリーパーズ』は実話?あらすじと感想
結論から言うと『スリーパーズ』が実話なのかどうかハッキリとしたことはわかっていません。
なぜハッキリわからないのか? まずは本作のあらすじをご覧ください。
【あらすじ】
舞台は法律よりもマフィアの掟が重要な街ヘルズキッチン。
物語はそんな街で育った幼馴染4人の少年時代から始まる。
決して恵まれた環境ではなかったが彼らはいつも一緒で楽しく毎日を過ごしていた。
ある夏の暑い日 彼らはイタズラが原因で少年院に入ることになってしまい そこから彼らの地獄のような日々が始まる。。。
時はたち、それぞれ大人へ。
ある晩 レストランでジョンとトミーは見覚えのある男を見つけてしまう。
その男とは少年院で自分達を虐待し続けた看守のノークスだった。。。
記者のシェイクス 検事のマイケル、殺し屋のジョンとトミー
大人になり、それぞれ違う道を選んだ彼らの復讐と友情の物語が幕を開ける。
こちらが予告動画です。
(字幕なしですが雰囲気だけでもどうぞ)
監督と原作者は実話だと主張
おすすめのサスペンス映画『スリーパーズ』が実話なのかという点ですが
この物語は 「これは血より濃い友情の実話である」という言葉から始まります。
それに加え、原作者のロレンゾ・カルカテラも、自身の体験を綴った実話の物語だと公言しています。
しかし ニューヨーク州青少年矯正機関は、本作のような環境の少年院は存在しないと真向から否定しています。
そして、マンハッタン地区検察局も本作で描かれたような事件及び裁判はなかったと断言しています。
これに対しロレンゾ・カルカテラは氏名、年代、場所を変えているだけだと真向から反論しているので真実がよくわからない状況です。
まぁ仮に本当だとしても、ニューヨーク州青少年矯正機関は認めるわけにはいかないでしょうし、他にも色々な問題が出てきます・・・
実際に悪い看守もいるでしょうから、あり得そうな話ではありますが、どうなんでしょう?
それにアメリカでは2002年に、カトリック教会聖職者による児童への性的虐待が約半世紀にもわたり行われていたと明らかになりました。
被害児童は男児が多く、加害容疑者は神父4450人に至る大事件です。
本作で主人公たちに虐待を行った看守のノークスとカトリック教会の関係は作中で描かれていなので、直接的には関係ありませんが、アメリカのそういった背景や犯罪傾向を考えると100%フィクションだと言い切れません。
結局真相はわからないままなのですが 仮にフィクションだとしても映画として凄く良かったので是非鑑賞してみてください!
それと、実話を題材にした映画は『チェイサー』や『ゴーン・ガール』も面白いのでおすすめです!
感情移入できるストーリー
本編では147分のうち約60分が主人公たちの少年時代を描くという大胆な時間配分になっていますが、そのおかげでしっかり感情移入できて悪い看守役のケヴィン・ベーコンがホント憎らしいです。
ケヴィン・ベーコンはこういう悪役がホントよく似合います笑
彼は『ラブ・アゲイン』でも出演していますが、笑えてホッコリする映画で面白いので、よかったらご覧になられてください。
ちなみに原作の方はより少年時代を詳しく描いているので、更に感情移入できるそうですよ。
それとこの物語は、復讐の物語でもあるのですが、銃撃戦などはなくて裁判を通してのインテリな復讐ですので派手な感じは期待しないでくださいね。
物語の舞台ヘルズ・キッチン
主人公たちの出身地であるヘルズ・キッチンは、名前からして悪そうで漫画とかにも出てきそうな響きですが実際にニューヨークのマンハッタンにある地区です。
昔はギャングなどの影響で「アメリカ大陸で最も危険な地域」と呼ばれていたそうですよ。
そんな地域でしたが、現在はその立地の良さから、高層ビルが建ち並ぶ高級エリアになっているので驚きです。
余談ですが、アル・パチーノやシルヴェスター・スタローンもこのヘルズ・キッチン出身らしいですね。
- 復讐の物語が好きな人
- 友情を大切にしたいと思っている人
- モンテ・クリスト伯が好きな人
- 少年院の経験がある人
『スリーパーズ』の評価
最初に観た時は若かったケド… 今観返してみると…クソッ深い… スリーパーズ!!
— 成田 RYO-Z (@ryoujinarita) 2014年6月23日
スリーパーズはなかなかの良作だった。個人的にフォーシーズンズの曲が多く使われていてテンション上がったし、ケヴィン・ベーコンは既視感があると思ったら告発と真逆の虐める側でゾッとした。これまた実話だったとは…人生が変わってしまったのがただのイタズラで、、
— みう (@miumi123) April 18, 2015
大して意味はないのですが、何となく『スリーパーズ』を再度観てしまいました。デ・ニーロ&ホフマンは流石の存在感。若いブラピやジェイソン・パトリック…亡きブラッド・レンフロetc本当に豪華な俳優陣。この映画のケヴィン・ベーコンは本当に憎たらしい(笑)
— りざふぃ(Lizafi) (@lizardfufu) March 8, 2019
などなど ネットで調べると他にもみなさん名作だという声が多かったです。
ちなみにタイトルの意味は、俗語で「少年院あがり」という意味らしいですよ。
ぜひ、あなたも『スリーパーズ』を楽しまれてくださいね。 少年たちの変わらない友情とラストの結末はきっとあなたの心に残ると思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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