おすすめのヒューマンドラマ映画『フォードvsフェラーリ』のご紹介です。(ネタバレなし)
絶対王者に挑んだ男たちの熱い実話!
車好きじゃなくても十分楽しめる傑作ヒューマンドラマ。
作品情報 | |
監督 ジェームズ・マンゴールド 脚本 ジェズ・バターワース ジョン=ヘンリー・バターワース ジェイソン・ケラー 公開 2020年(日本) 上映時間 153分 |
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主なキャスト | |
マット・デイモン | 一流レーサーだった過去をもつキャロル・シェルビー |
クリスチャン・ベール | レーサー兼整備士のケン・マイルズ |
カトリーナ・バルフ | マイルズの妻 |
ノア・ジュープ | マイルズの息子 |
トレイシー・レッツ | フォード社の社長フォード2世 |
ジョシュ・ルーカス | フォード社の社長補佐レオ・ビーブ |
ジョン・バーンサル | フォード社の総支配人リー・アイアコッカ |
『フォードvsフェラーリ』のモデルとなった実話
おすすめのヒューマンドラマ映画『フォードvsフェラーリ』は、アメリカ自動車メーカーのフォード社と、イタリアのフェラーリ社による【ル・マン24時間レース】の勝敗を巡っての実話をモデルにしています。
実際にどのようなことが行われたのか?
詳しくご紹介する前に、まずは本作のあらすじと予告動画をご覧ください。
【あらすじ】
低コスト大量生産が売りだった当時のフォード社。
次なる成長戦略はモーターレース界に進出すること。
敵となるのは絶対王者のフェラーリ社。
負けることを許されない大役を任されたのは総支配人のリー・アイアコッカ。
彼は、勝利を掴むために、かつての「ル・マン24時間レース」の優勝者キャロル・シェルビーを訪ねるのだった。
予告動画です。
ほぼ実話だが違う点もチラホラある
本作は、登場人物も実在する人物ですし、レースや物語の結末なども大筋はほぼ実話となっています。
なので、どんな物語が実際に起きたのか言ってしまうとネタバレになってしまうので、今回は実話と違う点について説明していきます。
映画にするときに一番大きく変更された点は、本作で嫌われキャラを演じた副社長のレオ・ビーブ。
本当の彼は、本作で描かれているような嫌われキャラではなかったと彼の親族や知人はコメントしています。
実際は、謙虚で穏やかな性格で仲間を重んじることができる人物だったんだとか。 それに、彼を悪者に描いたと知ったフォード社は、本作がリリースされる前にこの映画から離れています。
うーん、、、 ですが、彼が悪者として描かれることで映画としては面白さがグッと上がってますから、ちょっと複雑な気分です。
あと、わかりやすいように副社長という肩書きになっていますが、厳密にいうとシニアバイスプレジデントで社長補佐という立場の人物です。
かわりに、ジョン・バーンサルが演じるリー・アイアコッカが総支配人兼副社長という立場なんです。
このアイアコッカは作中ではマット・デイモン扮するシェルビーたち(現場の人間)と、上層部のレオ・ビーブとの板挟みにあっているような中間管理職ポジションで描かれていますが、彼はのちにフォード社の社長になる大物でもあるんです。
結局最終的には経営方針を巡ってフォード2世と対立してしまってクビになるんですが、そのあとはフォード社のライバル会社クライスラーの社長(のちに会長)に就任します。
他にも、違う点はシェルビーとマイルズ(クリスチャン・ベール)の関係です。
本作では昔からの親友みたいな感じで描かれていますが、実際はフォード社からの依頼の途中で知り合いました。
こちらが実際の二人の画像。
こんな風にところどころ現実とは違いがありますが、その違いはどれも物語をドラマティックに楽しくさせるための設定ですからぜひ注目してください。
ちなみに、映画では描かれていませんがマイルズの息子のピーター・マイルズは将来、総資産10臆ドル以上の大富豪ウィリアム・E・コナー2世のヴィンテージカーコレクションを管理する仕事を任されるほどの凄腕整備士になるんです。
こういったことも事前に知っておくと、より本作を楽しめること間違いなしです!
本物のレーシングカー
本作はレース会場や観客とかはVFXでデジタル処理したものですが、レーシングカーはすべて本物なんですって。
さすがに当時の車をそのまましてはいませんが、かなり実話通りに再現しているのでこれは車好きにはたまらないんじゃないでしょうか。
免許もなくて特別車好きというわけでない私でも、「ル・マン24時間レース」のシーンも全部楽しめたので、車が好きな人はなおさら楽しめると思います!
実際の車を使ったレースのメイキング映像がこちら。
『フォードvsフェラーリ』の見どころ
本作は「車が好きじゃないと楽しめないかな?」と思う人もいると思いますが、全然そんなことはないので安心してください!
もちろん、車が好きなら普通よりもさらに楽しめると思いますが、そうじゃなくてもヒューマンドラマ的要素も強いので全然楽しめます。
ちなみに、車つながりで『ベイビー・ドライバー』や『ワイルド・スピード』も傑作なのでぜひご覧ください!
役作りで30キロ減量
本作の見どころの1つがなんといってもマット・デイモンとクリスチャン・ベールといった二大スターの共演です。
それに、マット・デイモンが本作の出演を熱望した一番の理由がクリスチャン・ベールとの共演だったんだとか。
そんな風に尊敬の目で見られているクリスチャン・ベールですが、見事に頑固者のレーサー兼整備士のケン・マイルズを演じています。
ちなみに実際のケン・マイルズも頑固な性格として知られていたそうですよ。 そんな彼、役作りでなんと70ポンド(約30キロ)も減量します。
実話というだけあって、モデルになったケン・マイルズに外見も内面も最大限似せようと思ったのでしょう。
彼は過去にも『マシニスト』や『バットマン・ビギンズ』『アメリカン・ハッスル』などでも大幅な体重の増減を繰り返していますが、なんかもう、凄すぎです(笑)
彼の場合、架空の人物を演じるよりも実在する人物のほうが、事実の通り演じればいいから演じやすいんだとか。
それと今回の減量は、単に食事量を減らしたとのことですが、それを知ったマット・デイモンは彼の僧侶のようなストイックさに感銘を受けたと明かしています。
『フォードvsフェラーリ』の評価
フォードvsフェラーリ、映画館で観ときゃよかった。実話なはずなのに話のレベルが凄まじくてまるで夢のようじゃん…340km体感してぇ
— きーすけ (@Mr_key0902) May 16, 2020
「フォードvsフェラーリ」大名作!タイトルや予告から思う感じとは違った。
— 松村武 (@maturasu) January 29, 2020
フォードvsフェラーリ劇場で観れて本当良かった!!!どのシーンも最高!!緩急の付け方が最高級!!身を委ねてれば勝手にアガれる!!👏おじさんの友情好きだわぁぁ😭💓あと、個人的に激痩せしたクリスチャン・ベールがどの角度からもパパそっくりで楽しかった👨笑
— 山本希望 (@nojomiy) February 8, 2020
ぜひ、あなたも『フォードvsフェラーリ』を楽しまれてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。