『セント・オブ・ウーマン』映画‐孤独な盲目の男と青年のヒューマンドラマ。

セントオブウーマン

おすすめのヒューマンドラマ映画『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』のご紹介です。(ネタバレなし)

ラブロマンス?いいえヒューマンドラマです。

アル・パチーノが悲願のアカデミー賞主演男優賞を受賞した感動の名作!

人生の岐路に立たされた時や少し疲れた時に是非観てほしいです。

作品情報
監督
マーティン・ブレスト
脚本
ボー・ゴールドマン
原作
ジョヴァンニ・アルピーノ
公開
1993年(日本)
上映時間
157分
主なキャスト
アル・パチーノ 盲目の退役軍人スレード
クリス・オドネル ベアード高校に通う青年チャーリー
ジェームズ・レブホーン ベアード高校の校長トラスク
フィリップ・シーモア・ホフマン チャーリーのクラスメイト

『セント・オブ・ウーマン』のタンゴの名場面とタイトルの意味

あらすじ

貧しい家庭で育ち、故郷を離れながらも名門高校に通う青年チャーリー。

彼はある夜クラスメイトのイタズラを目撃してしまう。

犯人を言うべきか、言わないべきか。。。

そんな中、彼は退役軍人のフランク・スレード中佐の旅行に同行することに。

目が見えず気難しい性格のスレード中佐の行動に戸惑うチャーリー。

二人は徐々に打ち解けてくるのだが、スレード中佐には秘密の目的があるのだった。。。

数々の名場面に彩られ、節目節目で観たくなる心に残る名作です。

予告動画です。(字幕なしですが雰囲気だけでもどうぞ)

名シーンと名高いタンゴ

本作を語る上で、是非とも知ってもらいたい名シーンがいくつかあるのですが、今回はネタバレにならないように、ストーリーに直接関係ないタンゴのシーンをご紹介します。

盲目のスレード中佐が美女とタンゴを踊ることになるのですが、これがまた凄く素敵で必見なんです。

こちらがその映像です。(ストーリー上のネタバレなし)

 

曲は、アルゼンチンの国民的歌手カルロス・ガルデルによる『Por Una Cabeza』(ポル・ウナ・カベーサ)

意味は「首の差で」。

わずかの差で負けた競馬の競走馬に例えて、恋の駆け引きにわずかの差で敗れた男の心境を語った曲です。

本作を観終わったあとで、もう一度このシーンを振り返ると、この曲の意味も相まって何とも感慨深い気持ちになれますので頭の片隅に覚えておいてくださいね。

ちなみに、この曲『Por Una Cabeza』は、タンゴの有名曲でして、他にもシュワちゃん主演の映画『トゥルーライズ』でも使われていたりもするんです。

『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』というタイトルの意味

タイトルを直訳すると「女性の香り」ですが、これは盲目のスレード中佐が香りだけで女性を知ることができるという優れた嗅覚と洞察力の持ち主ということも関係しています。

これは逆に言えば、スレード中佐は香りに頼らなければ女性を識別できなくなったということなんです。

光を失った彼の絶望、かつての人生を思い出させてくれるのは香りだけ。

そういった意味で、『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』。

まさに彼にとって、女性の香りは、永久に手に入れることが不可能な、失った夢を思い出させる香りでもあるんです。

原作小説の方も同じような意味のタイトルです。

原作はジョヴァンニ・アルピーノが書いた『Il buio e il miele』(闇と蜂蜜)。

「闇」は目が見えないこと、「蜂蜜」は愛情のことを指しています。

元々は詩人リルケが書いた手紙が由来ということみたいですが、こちらも同様に「光を失った絶望と孤独」が描かれています。

ちなみに原作のストーリーは、盲目の退役軍人が青年と旅行とするという点は同じですが、ちょっとダークな感じです。

なんかタイトルの意味だけ見ると、凄く暗い映画みたいですが、全然そんなことなく感動できる名作なので誤解しないでくださいね。

ドラマティックな物語と名俳優たち

本作ですが個人的にはかなり好きな映画です。

ストーリーは、あらすじでも述べたようにそんなに複雑でもなく身近にありそうな物語ですけど、それが見事にドラマチックに仕上げられており、めっちゃ感情にグッときます。

キャスト陣の演技も素晴らしく、特にアル・パチーノは役作りのために視覚障害者のための学校に通ったりして内面外面ともに、見事にスレード中佐を演じています。

彼が演じたキャラは偏屈な嫌われ者で、まさに今で言うと老害って感じですが、不思議とどこか憎めないんです。

それは、アル・パチーノがスレード中佐のお茶目な所と、心に秘める深い悲しみを絶妙なさじ加減でチラ見せしているからなんだと思います。

その結果、彼は本作でアカデミー主演男優賞の栄光に輝きます。
 


 
それと、最初観た時はそんなに凄いと印象に残らなかったのですが、改めて観ると青年チャーリー役のクリス・オドネルの演技も凄いんです!

このチャーリー役のオーディションにはレオナルド・ディカプリオも参加するなど、数多くのライバルがいましたが、彼はその中から見事にチャーリー役を掴みとりました。
 

何度も観返したくなる理由がある!

あと、本作は観る人の年齢によって感情移入のポイントが変わってくる作品なので、ぜひ節目節目で観返してほしい作品です!

どちらかというと、

若い人よりか、ある程度の年齢を重ねた人のほうがスレード中佐により感情移入が出来て、より感動できると思います。

ですが、若い人が観てもそれはそれで、若い時にしか芽生えない感想があると思いますし、将来観返す時のためにもぜひ観てほしいです!

それと、本作は先ほどご紹介したタンゴのシーンのような、何度も観返したくなる名シーンがいくつか登場するのも名作と呼ばれる所以と言えます。

たとえば、物語終盤のスピーチのシーンなんかも最高なので期待しておいてくださいね。

余談ですが、作中でスレード中佐が「フーアー」と掛け声をあげていますが、あれはアメリカ陸軍の気合を入れる時の掛け声のようなものです。

日本でいうところの「押忍!」みたいな。

ちなみに海軍では「フーヤー」で海兵隊(歩兵の特殊部隊)では「ウーラー」なんだとか。

こんな人に特におすすめ

  • 爽やかな感動を味わいたい
  • 昔を振り返ることが多くなった
  • 人生の岐路に立たされている
  • ちょっと気分が落ち込んでいる

 

『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』の評価

『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』の評価がこちらです。(2020年4月20日時点)

『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』
サイト レビュー数 評価
(5点満点)
Yahoo!映画 1,410件 4.42点
Filmarks 2,644件 4.2点
映画.com 47件 4.1点
Rotten Tometoes
(海外サイト)
119,152件 4.33点

これだけのレビュー数で全サイト星4つ以上なんて、滅多にありませんのでメチャクチャ高評価です。

紛れもない名作って感じです!

他にもネットで調べてみると、少し昔の映画ですがみなさん何回もご覧になられているようで嬉しいです。

今回、ヒューマンドラマ映画『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』をご紹介させていただきましたが、もし少しでも興味が湧いたらおすすめなので是非ご自身の目で映画をご覧になられてくださいね。

タンゴのシーンや名言にきっと感動すると思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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WRITERこの記事をかいた人

『おすすめ映画メモ』編集長のエリです。 評論家ではないので難しいことは気にせずに気楽な感じで楽しんでいってくださいね。