あなたは『天空の城ラピュタ』に登場するロボット兵の名前を知ってますか?
そもそもロボット兵には固有の名前は付けられているのでしょうか?
ラムダやシグマと呼ばれるソックリなロボットが『ルパン三世』で登場していたり『風の谷のナウシカ』でも巨神兵という似たようなキャラがいますが、それぞれの違いや関係は?
今回はその点について深堀りしてみました!
『天空の城ラピュタ』のロボット兵の名前
結論から言うと『天空の城ラピュタ』のロボット兵には名前がありません。
作中では2種類のロボット兵が登場しますが、名前は公式でも設定されていません。
戦闘用ロボット兵
1種類目の戦闘用の個体がこちらです。
顔のところから、こんな感じでビームを出して敵を焼き尽くします!
耐久性バツグンの驚異の能力
この戦闘用ロボット兵の基本スペックがこちら。
- 全長3m50㎝
- 体重238㎏
- 動きも素早くて、空も飛べる
- 体の中心部を破壊されない限り、腕がちぎれても活動
- 変幻自在の形状記憶セラミックで出来ている
こんな感じのメチャクチャ強い兵器です!
形状記憶セラミックというと本作から約2年後に発表された、『ドラえもん のび太の日本誕生』で土偶の姿をした敵キャラ、ツチダマの体でも使用されていました。
もしかしたらこの当時、形状記憶セラミックが業界内で注目されていたのかもしれませんね。
ちなみに現実にはセラミックを形状記憶にするにはかなり難しいみたいですよ。
ですが、2013年にやっとアメリカのマサチューセッツ工科大学らが曲がるセラミックを実現させたので、今後が楽しみです!
造園用ロボット兵
そしてもう1種類のロボット兵がこちら
ラピュタの庭の手入れをしていて自然や鳥を大事にする優しい個体です。
こちらは兵士という感じや怖い雰囲気もなく、ゆったりした動作に加え、移動する時には「ポーン」だったり和む音を出しています。
シータに花をプレゼントする姿や、鳥の卵を保護するシーンも描かれているので、まさに心優しいロボットです。
それと作中では登場しないのですが、実はもう1種類、医療用のロボットも設定では存在するそうですよ。
それぞれに名前が付けられていないのが、惜しまれるくらい多くの人達から愛されている、ロボット兵たち。
実は他の作品でも似たようなキャラが登場しています。
『天空の城ラピュタ』のロボット兵と他作品の関係
特定の名前はないものの抜群の人気を誇る『天空の城ラピュタ』のロボット兵ですが
実はソックリなキャラが『ルパン三世 さらば愛しきルパン』に登場しています。
この作品は『ルパン三世 カリオストロの城』に続いて、宮崎駿監督が別名の照樹務(テレコム)名義で制作した作品です。
この時に登場させた、ラムダとシグマという名前のロボットが、後の『天空の城ラピュタ』のロボット兵のモデルになっているんだとか。
※テレコムの由来はテレコム・アニメーションフィルム
ロボット兵のモデル:ラムダとシグマ
こちらが、そのラムダです。
国防軍の依頼で作られたロボット兵器で、首のプロペラで空を飛ぶことができ、人が操縦することができます。
そして、こちらがシグマです。
こちらもラムダと共に作られたロボット兵器ですが、顔が二つあり、クモのような姿で戦闘能力が高いタイプとなっています。
こんな感じで、ストーリー的には全く関係ないものの、作品の世界観を越えて、キャラクターが再登場するのってなんかいいですよね。
ロボット兵と巨神兵の関係は?
その一方で関係ありそうで実は関係ないのが『風の谷のナウシカ』に出てくる巨神兵です。
こちらがその姿です。
あらためて見比べると全然外見が違うのに、私も昔はロボット兵とごっちゃになってました(笑)
この巨神兵はその名の通り、かなりデカいですしラピュタ文明とは全く関係ありません。
ちなみにこの巨神兵は『エヴァンゲリオン』の庵野秀明氏がデザインしたそうですよ。
『天空の城ラピュタ』のロボット兵のグッズ
こんな感じで宮崎駿監督の作品にはロボットが何体が出てきますが、やっぱり一番人気は『天空の城ラピュタ』のロボット兵です。
色んなグッズも販売されています。
こんな感じのフィギュアはもちろんのこと、
ジッポのライターだったり、頭の部分を用いたプランター、置き時計など数多くのグッズが販売されています。
名前がないにもかかわらず、こんな風にグッズが色々発売されるって凄いですよね。
こういう魅力的なキャラクターたちの存在が何度観ても色あせない名作と言われる所以なのかもしれませんね。
今回、ロボット兵について調べてみましたが、なんだかさらにファンになってしまいました。
是非あなたも、いっぱい知って、いっぱいファンになってくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。