おすすめのサスペンス映画『V.I.P. 修羅の獣たち』のご紹介です。(ネタバレなし)
4つの狂気が交錯する。
韓国ノワールの巨匠が描く、ダーティーで男臭い傑作サスペンス。
作品情報 | |
監督・脚本 パク・フンジョン 公開 2018年(日本) 上映時間 128分 |
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主なキャスト | |
イ・ジョンソク | 北朝鮮の高官の息子で連続殺人鬼 |
チャン・ドンゴン | 国家情報院(韓国大統領直属の秘密警察) |
キム・ミョンミン | 韓国の警察 |
パク・ヒスン | 北朝鮮の元刑事で工作員 |
ピーター・ストーメア | CIA |
『V.I.P. 修羅の獣たち』のあらすじと見どころ
あらすじ
韓国で起きた連続殺人事件の容疑者として浮上した青年キム・グァンイル
彼の正体は北朝鮮のエリート高官の息子で企画亡命者。
VIPとして韓国に連れてこられた彼はまさにやりたい放題。
そんなグァンイルを逮捕したい現地警察
殺人鬼を連れてきたと明るみにしたくない韓国の国家情報院とアメリカCIA
彼に恨みを持つ北朝鮮の元刑事
譲ることのできないそれぞれの目的が激しく衝突する……
こちらが予告動画です。
監督は韓国ノワールの巨匠パク・フンジョン
おすすめのサスペンス映画『V.I.P. 修羅の獣たち』ですが
監督は『新しき世界』や『悪魔を見た』などで知られる韓国ノワールの巨匠パク・フンジョン。 パク監督作品といえば、「そこまでするか!」の気持ち必至の作品が多数。
ノーマルな感情では到底追いつけない作品ばかりです!笑
本作では、何より「連続殺人鬼の犯行シーン」に一番苦労したと答えていました。 残虐さを表現したい一方で、観客が絶対不快に感じるだろう…と懸念して、非常に悩んだらしいです。
結果、後のストーリーで恐ろしさが活きてくると判断し、かなりキツいシーンを盛り込んだとか。
魅力的な俳優陣
また、個人的にちょいビックリだったのは、ヨン様ブーム時代に乗っかるように大人気となった「チャン・ドンゴン」が相変わらずのイケメンぶりで出演してること。
当時は、日本人マダムを中心に、ワーキャーワーキャーと黄色い声援を浴び続けた人気俳優さんです!
今の彼は、すっかりアラフィフ世代ですが、なんのなんの! ワーキャー時代となんら変わらず、男臭いカッコよさやキレッキレのアクションシーンはさすがの一言。
本作では、多くを語らずのジェントルマン役人を演じていますが、 ここぞ!というところでは荒々しい白熱アクションを魅せてくれています!
ちなみにチャン・ドンゴンが殺し屋を演じる映画『泣く男』もおすすめです。
他にも、恋愛映画の出演が多い人気俳優のイ・ジョンソクが連続殺人鬼役として登場。 これには、ホントびっくり。
これまでの彼とは180度違う、一皮も二皮もむけたイ・ジョンソクをぜひその目でご確認ください!
『V.I.P. 修羅の獣たち』の相関図
本作を観る上で理解しておきたいのが、その独特な相関図です。
本作は韓国で初めて「企画亡命者」を扱った作品で その企画亡命者の青年(北朝鮮のエリート高官の息子)が連続殺人鬼となり、さまざまな男たちの人生にねっとりと絡みつきます。
企画亡命者:アメリカCIAと韓国が合同で北朝鮮から亡命させた人達で、韓国国内でVIP扱いを受ける
相関図
- 連続殺人鬼の青年
- 何としても逮捕したい現地の刑事
- 青年の罪を隠蔽し身柄を保護したい韓国の国家情報院とCIA
- 青年に恨みを持つ北朝鮮の元刑事
立場が違った男たちの、それぞれの思惑が真っ向からぶつかりあう、まさに4つ巴のストーリーです。
一世を風靡したベテラン俳優VS今をときめく花形役者の真っ向勝負作品。 観て損ナシです!
- チャン・ドンゴンのオーラをどっぷり浴びたい
- イ・ジョンソクの違った顔をたっぷり観たい
- 男臭い作品が観たい
『V.I.P. 修羅の獣たち』の評価
チャンドンゴンの
「V.I.P.修羅の獣たち」
めっちゃ良かったw
だいぶ呑んだしww
そろそろ寝ようかなぁ
(*´∇`*) 。。。— きただにひろし (@gokigensandany) February 9, 2019
パク・フンジョン監督『V.I.P. 修羅の獣たち』を観る。バイオレンス度が高過ぎるという批判があったようだがどうしてどうして全てキャラクター描写の必然。それぞれハードな思惑を背負った男達の重厚に絡み合う演出と演技が光る。特にイ・ジョンソクのサイコパス芝居は突出している。#キャラクター学 pic.twitter.com/XmIBM6Y94N
— 梶研吾 (@kajiken7) June 1, 2019
「救いのない映画を観て嫌な気分になりたいな~、完全にアウトな正真正銘のクズの悪役を観たいな~、それでいてカッコイイシーンもあればいいな~」という気分の人に韓国映画『VIP 修羅の獣たち』をオススメです。ちょっとキツすぎる暴力描写に度肝を抜かれました。 pic.twitter.com/4NfWhkjypR
— 深見 真 (@fukamimakoto) February 13, 2019
ぜひ、あなたも『V.I.P. 修羅の獣たち』を楽しまれてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。