おすすめのサスペンス映画『カット/オフ』のご紹介です。(ネタバレなし)
囚われた娘への鍵は遺体の中にある
ドイツのベストセラー小説を映像化した、息もつかせぬ怒涛のホラーサスペンス。解説・考察記事もあるので鑑賞済の方はこちらをどうぞ。
作品情報 | |
監督・脚本 クリスチャン・アルバート 原作 セバスチャン・フィツェック マイケル・ツォコス 公開 2018年(ドイツ) 上映時間 132分 |
|
主なキャスト | |
モーリッツ・ブライプトロイ | 検視官のポール |
バーバラ・プラコペンカ | ポールの娘 |
ファーリ・ヤルディム | ポールの知人男性エンダー |
ヤスナ・フリッツィ・バウアー | ひょんなことからポールの手助けをするようになった女性リンダ |
エンノ・ヘッセ | 検視官のインターン男性インゴルフ |
『カット/オフ』の見どころ
【あらすじ】
検視官のポールは、ある日中年女性の変死体を検視することに。
遺体の状況を観察し殺人事件だと確信するポール。
そして、彼は遺体の頭部になにか異物があることに気づく。
取り出された異物のふたをあけると中には、娘の名前が書かれた紙切れ。
動揺を隠しきれないポール
娘の携帯に電話すると、助けを求める彼女の声が。
はたしてポールは娘を無事救うことができるのか・・・
予告動画です。(検視シーンがリアルなので、そういうのが苦手な人は観ないほうがいいです。)
引き込まれるストーリーとリアルな演技
おすすめのサスペンス映画『カット/オフ』ですが、正直最初の15分くらいはワケがわかりません(笑)
リンダという女性が嵐で封鎖された島内で、元カレのストーカー行為から逃げる様子が描かれているんですが、「これなんの話?」って感じです。
ですが、それ以降は舞台が切り替わって主人公の検視官ポールの出番になり、そっからの展開はホントぐいぐい引き込まれるので、最初面白くなくても15分まで絶対みてください!
またこのポール役のモーリッツ・ブライプトロイが良い演技するんですよ。
物語序盤で娘が誘拐されたと知った時なんて、声にならないパニック状態を見事に演じていて、この瞬間にさらにストーリーに引き込まれていきました。
ちなみに、モーリッツ・ブライプトロイは作中ではバリバリの検視官ですが、演じた本人は血が苦手なんだとか。
それと、冒頭で登場した女性リンダも30分くらいで再び登場しますのでお忘れなく。
ポールがいる本土とリンダのいる島内で、それぞれの物語がリンクしていき誘拐された娘を探すというバディ(相棒)系の作品でもあります。
疑心暗鬼になりそうな演出
また、本作ではなんか登場人物みんなが怪しくみえてきます。
「なんかこの行動あやしくない?」という行動を色んな人がとってきます
なので時にはツッコミたくなる気持ちも芽生えますが、気持ちが後をひく時間もなく、どんどん物語が展開していきます。
そんな感じで観ている側に、積極的に揺さぶりをかけてアプローチしてくるのでラストまで飽きないんです。
考察しがいのある展開
そんな感じで登場人物が、意味がなくてもいろんな怪しい行動をとるので考察のしがいもあります。
なんていうか、遺体にメッセージを残した理由や動機も8割はわかるけど、考察しないと残り2割がよくわからないって感じです。
かといって鑑賞後にモヤモヤ感が残るといった感じではないので安心してくださいね。 謎がちょっと残りつつも、ちゃんと「面白かったー」という気持ちで終わるんです。
こんな風にかなりのパワーをもった作品なのでぜひご覧ください!
法医学研究所の教授が撮影をコンサル
本作の特徴の1つが遺体を解剖して犯人が残したメッセージを追うというものですが、解剖シーンの撮影ではリアルさを追求したそうですよ。
そもそも原作小説の著者マイケル・ツォコスは、法医学研究所の教授なんです。
そんな彼自身が撮影に立ち会い、違いはあるものの限りなく本物に近いようにしたと、インタビューで語っています。
ちなみに、エキストラで彼の同僚も検視官として作業しており、それがさらに雰囲気をリアルにしたんだとか。
それと同じ監督の『タイムリミット 見知らぬ影』も面白いので気になった人はぜひご覧ください!
『カット/オフ』の評価
おすすめのサスペンス映画『カット/オフ』についてのネット上の評価を一部ピックアップしました。
グロいシーンがちょっとキツイけど、内容がちゃんとあってハラハラする映画でよかった。SAWとかセブンが好きな人におすすめ
北欧系の猟奇ミステリーで私的にはとにかく好みな映画でした。 グロ耐性ある人は必見です!
よく作りこまれた映画。考察すればするほど感心する良作。
面白い!!! 時系列がよくわからんくて若干難しいけど推理好きにはハマりそう あとハリウッドリメイクもされそう
などなど ちょっとむずかしいという意見もチラホラありますが、それも込みで面白いという声のほうが多かったです。
ぜひ、あなたも『カット/オフ』を楽しまれてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。