ジブリ映画の名作『耳をすませば』。
この物語は、その後どうなったのでしょう?
原作の続編として発表された『幸せな時間』では、当時中学生だった雫と聖司の恋の行方は描かれているのでしょうか?
ネタバレを含みますので、ご注意ください。
『耳をすませば』のその後と続編
1995年に公開され未だに根強い人気を誇る『耳をすませば』ですが、その後や続編はどのようなものなのでしょう?
本作の最後で雫と聖司は結婚の約束をしてエンドロールを迎えましたが、はたしてこの二人は無事ゴールインしたのか?
結論から言うと、二人のその後は公式には何も発表されていません。
原作の続編とも言える『幸せな時間』を調べてみても、雫と聖司たちの中学3年生の最後の夏休みが描かれているだけで、残念ながら映画のその後については何も書かれていないんです。。。
面白いには面白いのですが、、ストーリー自体二人の関係がメインじゃないので、雫と聖司の関係を楽しみたい人には期待外れかも。
ちなみに、本作でもバロンやムーンといったおなじみのキャラが登場します!
こちらが簡単なあらすじです。
【あらすじ】
雫は中学生活最後の夏休みを、受験生として少し憂鬱に過ごしていた。
そんなブルーな毎日だった、ある日
彼女は空から降ってきた不思議な羽を拾ってしまいます。
不思議な羽の落とし主が、死を運ぶ鳥だと聞かされて驚く雫。
やがて彼女の前に黒猫のルナが現れ、彼女を猫の図書館に誘うのでした。。。
前作の世界観はそのままで、ファンタジー要素もあり、どちらかというと番外編という感じです。
それと、一緒に書かれている『桔梗の咲く頃』という短編も思春期特有の甘酸っぱい感じがして良作なんです。
原作者の柊あおいさんの世界観が好きなら、どちらも読んでいて温かい気持ちになれる、素敵な作品なので世間の評価も大好評です。
話を戻しますが、じゃあ雫と聖司の二人は結局どうなってしまったのか?
これについてネット上では色々な意見が出ています。
二人ともこれから色んな人と出会うだろうから現実はちょっと難しいかも。周りでも高校の時からカップルで続いているの少ないし
結婚してほしいなーと思うけど聖司がイタリアで浮気して結局別れそう
聖司が帰ってくるころには雫に婚約者がいるという展開に一票
原作が少女雑誌の『りぼん』だし絶対結婚すると信じてる!
などなどネットで調べてみると他にも色々な意見が見受けられます。
個人的にはハッピーエンドなその後であってほしいですが、当時の二人はまだ中学生ですし、イタリアと日本の遠距離恋愛じゃあかなり大変ですよね。。。
時差だって8時間ありますし、当時で言えばネット環境なども不十分で連絡も限られてきます。
それに本作をよく観ると、聖司の偶然を必然に変えるストーカーっぽい行動も目立っており、かなり恋愛に積極的なので将来が心配でもあります(笑)
上の画像みたいに、夜明け前に家の前で待ち伏せをしたり、好きなのに嫌われるような発言をして雫の感情を揺さぶったりしてます(笑)
雫にしたって、作家志望ですから、彼女はこれから先、挫折もするでしょうし厳しい世界でどんな性格になるのかまったく予想が出来ません。
しかし、先ほどご紹介した原作の続編『幸せな時間』でこんなセリフがあります。
「もし聖司がどこか遠くに行くって言っても たとえそうなったとしても… 聖司と私が同じ想いなら… きっと道はどこかでつながっていると思ってる」
出典:書籍『幸せな時間』より一部抜粋
それに、現実世界でも、遠距離恋愛の経験者を対象にしたあるアンケートによると約6人に1人が結婚までいったと答えています。
なので、いくら本作の二人に大変な遠距離恋愛が待ち受けていようとも、人によっては上手くいく人だっていますので、雫と聖司も苦難を乗り越えて結婚したと思いたいです。
ちなみにですが学生時代に交際に発展してから結婚までいかずに別れてしまう理由は以下のようなケースが多いそうですよ。
破局の理由
- 生活リズムの変化
- 結婚に対する価値観や金銭感覚の違い
- 社会人になったことによる性格の変化
- 他に好きな人ができた
などなど、こんな風な理由があるみたいですよ。
『耳をすませば』の実写映画化
『耳をすませば』の二人は、これらの事を乗り越えて上手くいったのか?
こういう風に、その後を想像できる点をわざと残すのも名作と言われる理由なのでしょうね。
ですが、そんな意図をぶち壊すように2020年9月18日に『耳をすませば』の実写映画が公開されます。
この映画で描かれるのが、アニメや原作のその後の10年後なんだとか。
主演は清野奈々さんと松坂桃李さん。
原作者の柊あおいさんや当時のジブリスタッフは製作に関わっておらず全くのオリジナルストーリーだとのことです。
うーん、原作でせっかく想像の余地を残したのに野暮なことするなぁ・・・と正直思ってしまいます。
そのオリジナルストーリーでは、雫は出版社の児童小説の編集長になっていて、聖司は24歳になっても海外で夢を追っているんだとか。
監督は平川雄一朗さん。
どんな人なんだろうと軽くネット検索してみると、色々と敵が多いみたい・・・
過去に、ある漫画原作を実写化した時には、原作で死なないキャラを殺したことでも非難を浴びてました。
そんな感じなので、まったく別物として観ると面白いかもしれませんね。
余談ですが
後に公開されるジブリ映画『猫の恩返し』は、雫が書いた小説の物語という設定があるので、こちらも要チェックです!
猫の男爵バロンなど共通のキャラが出てくるのもファンにとっては嬉しいですよね。
この作品も素敵なので気になったかたは是非ご覧になられてくださいね。
『耳をすませば』の歌、『カントリー・ロード』
今回、『耳をすませば』のその後や続編についてご紹介してきましたが、結局はみなさんの想像に任せるというのが監督と原作者の考えでした。
最後に主題歌『カントリー・ロード』の動画で締めさせていただきます。
歌詞付きで物語の舞台となった多摩市聖蹟桜ヶ丘の風景にあわせた動画ですから是非聞いてください!
最後までお読みいただきありがとうございました。