『シング・ストリート』映画(ネタバレなし)-半自伝的な実話で綴る青春ヒューマンドラマ。

シング・ストリート

おすすめのヒューマンドラマ映画『シング・ストリート 未来へのうた』のご紹介です。(ネタバレなし)

「君といれば、無敵。」

監督が少年時代に体験した実話を脚色した、青春度1000%の傑作。

作品情報
シング・ストリート 未来へのうた監督・脚本
ジョン・カーニー
公開 2016年
上映時間 105分36秒
主なキャスト
フェルディア・ウォルシュ=ピーロローラー家の末っ子で14歳の少年コナー
ルーシー・ボイントンモデルとしての成功を夢見る少女ラフィーナ
ケリー・ソーントンローラー家の長女アン
エイダン・ギレンコナー、ブレンダン、アンの父親ロバート
マリア・ドイル・ケネディロバートの妻
ベン・キャロランバンドのマネージャ―を務めるダーレン
マーク・マッケンナ楽器マニアのエイモン
ジャック・レイナーローラー家の長男ブレンダン
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『シング・ストリート』は実話を脚色した物語

【あらすじ】

舞台は不況のどん底にいる80年代のアイルランド。
14歳の少年コナーは荒れた校風のシングストリート高校に転校することに。
暴力的ないじめっ子に目をつけられたり 厳しい校長に指導されたりするなか 彼は通学路で1人の女性に心を奪われる。
女性の名はラフィーナ。
コナーは彼女の気を引くためにバンドを組むのだった。

こちらが予告動画です。

監督の少年時代の実話がモデル

おすすめのヒューマンドラマ映画の『シング・ストリート』ですが

監督のジョン・カーニーが少年時代にやりたかった事を詰め合わせて、実話を脚色した半自伝的な映画です。

私もこんな爽やかな青春を送りたかった!! 観終わった後の爽快感が、レモン入りのサイダーを飲んだ時みたいで青春度1000%の傑作です!

劇中でコナーは、学校の近くに佇む美少女ラフィーナに一目惚れします。 そしてコナーは彼女の気を引くために、架空のバンドのミュージックビデオに出演することを持ちかけます。

この「理由」にキュンキュンしちゃうし、劇中で演奏される彼らの音楽がとにかく最高です。

実はこの話も、カーニー監督が体験した実話をもとに作られています。 少年時代のカーニー監督は、毎日同じ女の子とすれ違って、気になってたのに声をかけられず仕舞いだったそうです。

しかし、映画の中のコナーは勇気を出して声をかけられました。

やったねコナー! 少年時代のカーニー監督のほろ苦い思い出が、この映画の大事な要素になってるなんて、なんだか素敵ですよね!

そしてコナーの恋と共に本作を彩る、大事な要素になっているのが、「シングストリート」というバンドです。

実はこのバンド名、歌う=「sing」と、コナーたちが通う「Synge Street CBS(高校)」を掛けてるんです。 粋な名前ですよね。

実はカーニー監督も、Synge Street CBSの卒業生で、18歳の時にロックバンド『The Frames』の初期メンバーとして加入。

その後、1993年までの3年間ベースギターを担当したそうです。 劇中のコナーはギターボーカルなので、もしかしたら監督はギターボーカルに憧れてたのかもしれませんね!

【補足】
『The Frames』はアイルランドを拠点にする有名ロックバンドで現在(2021年)も活動中です。

そしてこの映画、 いわゆる音楽映画なのですが、会話の途中で急に歌が始まっちゃうタイプのミュージカルとは一味違います。

これはカーニー監督が狙った手法で、ミュージカル感ゴリ押しにはしたくなかったんだそうです。 あくまでも、劇中でコナー達が組んだバンドが活躍する日常を、描くことに徹したんですね。

本作は、素敵な女の子との恋や、バンドを通して結束する個性的なメンバーたちの絆、 少年時代のカーニー監督の夢がたくさん詰まった物語なんです!

ちなみに、ミュージカルつながりでこちらの『ラ・ラ・ランド』もおすすめです!

魅力あふれるキャストとキャラクター

劇中でしょぼくれた男の子から、勇気のあるイカしたバンドマンに華麗な変身を遂げていく主人公コナー、 キュートなマネージャーのダーレン、 見る者を虜にしてしまう魅力の持ち主エイモンを演じた少年たち。

実は彼らは、無名の役者の中から選ばれたそうです! あんなに息ぴったりでイケてるのに! 無名の役者だったなんて、信じられません。

主人公はソプラノ歌手として大活躍

フェルディア・ウォルシュ=ピーロ扮するコナー

コナーを演じたフェルディア・ウォルシュ=ピーロは、実生活でもミュージシャンなんです。

オペラのソプラノ歌手としてアイルランド中をツアーしてまわったり、路上ライブをしてお金を稼いだりしていたそうです。

ソプラノ歌手として賞を受賞した経歴もあるのだとか! コナーの抜群な音楽センスや歌唱力は、フェルディアの経験が作り出した物なのかもしれませんね。

さらに、マネージャーのダーレン役のベン・キャロランは実際にフェルディアと同学年です。 息ぴったりな2人の演技はここからきてるのかもしれないですね!

クールで大人っぽいエイモン

マーク・マッケンナ扮するエイモン

そして、楽器の才能がピカイチで、いつもクールなエイモンを演じたマーク・マッケンナ。 彼も、実際にバンドのリードシンガーで、フェルディアやベンよりも3歳歳上なんだそうです!

いつもクールで皆を支えるエイモンの大人っぽい感じは、実際に歳上だったからなんですね。 でも、劇中のエイモンはウサギが大好きなんです。

このギャップがとっても可愛いんです。 エイモンは私のイチオシのキャラです!

変幻自在のヒロイン

ルーシー・ボイントン扮するラフィーナ

そして、モデルを夢見るミステリアスで可憐な少女、ラフィーナを演じたのはルーシー・ボイントンです。

彼女は2018年の大ヒット映画『ボヘミアン・ラプソディ』に出演して一気に有名になりましたね。

勝ち気で派手な見た目の彼女ですが、化粧を落とした素顔はどこかあどけなさが残る純粋な少女です。 こうした様々な顔を演じられるルーシー、さすがですね。

彼女は話し方がとてもキュートで可愛らしいです!

本作には他にも、『ゲーム・オブ・スローンズ』に出演していたエイダン・ギレンや、『ミッド・サマー』に出演して今人気急上昇中のジャック・レイナーら、豪華なキャストが出演しています!

出演者にも注目してみると、より楽しめる事間違いなしです!

こんな人に特におすすめ

  • 自分の殻を破りたい人
  • 音楽映画が好きな人
  • 純度1000%の青春を楽しみたい人
  • 新しいことに挑戦したい人

『シング・ストリート』の評価

ぜひ、あなたも『シング・ストリート』を楽しまれてくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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