『LION/ライオン』映画(ネタバレなし)‐実話に基づくインドの奇跡のヒューマンドラマ。

ライオン

おすすめのヒューマンドラマ映画『LION/ライオン~25年目のただいま~』のご紹介です。(ネタバレなし)

実話に基づくインドの奇跡の物語!

「迷った距離1万キロ、探した時間25年、道案内はGoogle Earth」

迷子の少年が25年の時を経て家族の元に帰る、感動のストーリー。

作品情報
LION/ライオン監督
ガース・デイヴィス
脚本
ルーク・デイヴィーズ
原作
サルー・ブライアリー
公開 2017年(日本)
上映時間 129分
主なキャスト
デーヴ・パテール大人になったサルー
サニー・パワール行方不明になった幼少期のサルー
ルーニー・マーラサルーの恋人
ニコール・キッドマンサルーの養母
デビッド・ウェナムサルーの養父
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『LION/ライオン~25年目のただいま~』はインドの実話の物語

おすすめのヒューマンドラマ映画『LION/ライオン~25年目のただいま~』ですが

この物語はインドで実際に起きた実話です。

まずは物語のあらすじをどうぞ。

【あらすじ】

5歳の少年サルーはお兄ちゃんといつも一緒の男の子。
そんな彼はある日、お兄ちゃんとはぐれて迷子になってしまいます。
サルーをひとり乗せた列車は、故郷から遠くはなれた見知らぬ地へ。
その後、オーストラリアの夫妻に養子として迎えられた彼もいつしか大人へ。
しかし気がかりなのは実の兄と母。。。
幼き日の記憶を頼りに彼は故郷を探す決心をするのでした。

予告動画です。

モデルとなった実話

サルー・ブライアリー

本作は、サルー・ブライアリーの自伝『A Long Way Home』を原作とした実話にもとづく物語です。

実際の彼も本作の主人公と同じで、5歳で両親とはぐれ、25年越しの2012年にようやく再会します。

この感動的な再会は故郷のインドや国際的なメディアで大々的に報道され一躍注目を集め、出版社からのオファーが届くことに。

そして2013年に彼は、自身の経験を描いたノンフィクション小説『A Long Way Home』を発行し、その後トントン拍子に映画化されたのが本作です。

実際は、主人公には兄が2人いたり 額の傷は犬に追われてできた傷だったりと細かい違いはありますが、ほとんどが事実なんですって。

養子として迎え入れられるまでは、カルカッタの路上で物乞いや、土の中にある落花生を拾って食べたりして必死に3週間生き抜いたそうですよ。(映画では2か月に延長)

また、映画化するにあたってヒロイン役を付け加えることはありがちですが、作中で出てきた恋人も実在する人物とのことです。

ちなみにタイトルの『LION』ですが、彼の名前サルーの元の名前シェル?が母国のヒンディー語でライオンという意味なんですって。

5歳の彼が一人で旅したルートがこちら。

   

彼の故郷のカンドワのガネーシャ・タライから、保護されたコルカタまでは約1600㎞もの距離があります。

【補足説明】
本作のキャッチコピーにある『迷った距離1万キロ』とは故郷から養子先のオーストラリアのメルボルンまでのおよその距離です。

それに、ニュースも届きませんし言語もコルカタではヒンディー語ではなくベンガル語なので言葉の面でも苦労したようですね。。。

実の母親も突然行方不明になった5歳のサルーを探して、ハイデラバード、ボンベイ(現ムンバイ)、アジメール、ボパール、デリーといった各地に彼を探しに行ったと、後のインタビューで明かしています。

こうした必死な捜索の末の25年越しの再会ですから本当にうれしかったことでしょう。

それと本作は 捜索にGoogle Earthを使ったことから、Googleも映画化される前から大々的に彼をとりあげているんです。

実際の彼の映像がこちら。動画の最後で母親との再会シーンもあります。

過酷なインドの現状

彼の場合、運がよくて素敵な夫婦に養子として受け入れられましたが、インドではストリートチルドレンの問題は根深く、今でも多くの子供たちが苦しんでいます。

場合によっては、親(保護者)が少しでもお金を恵んでもらうために、同情をひかせようと子供の身体の一部をわざと欠損させてしまう事だってあるようです。。。

他にも誘拐事件が多発していたり色々と目を覆いたくなるようなことも多いそうです。

養母のスー・ブライアリーは、このような状況をとても問題視しており以下のように発言しています。

「悲しいことに、私たちにはもっと多くの戦争が起こっています。今、家族と一緒にいられることを願っている子供たちもいると思います」

彼女のような人に養子として迎え入れられたサルーは本当にラッキーですよね。

当時の写真がこちら

サルーと彼を迎え入れた養母たち

写真からすごく愛情が伝わってきます。

現在のサルー・ブライアリーはインドで孤児院を営む傍ら、過去の自分を救ってくれたことに恩返しをするように養子縁組の支援活動や講演などをしているようですよ。

また、2019年4月には、幼少期に自分たち家族を捨てて出て行った父親の行方を捜しているとも発表しています。

単なる再会の物語ではない

このような感動の実話をモデルにした本作ですが、映画としても完成度が非常に高く最後まで飽きずに楽しめる作品に仕上がっています。

サルーの少年時代が全体の半分いかないくらいで終わって、残りは大人という時間の配分も絶妙なバランスです。

また、本作は単なる再会の物語ではありません。 それにいたるまでの登場人物たちの葛藤や悩み、サルーと同じく施設で育ち、弟として養子に迎えられたマントッシュとの関係。

マントッシュが抱える問題など、決して綺麗ごとだけでなくリアルな一面も描かれているのでそこも注目です。

『LION/ライオン~25年目のただいま~』の評価

などなど 他にもネットで調べると大多数の人が絶賛しています。

ぜひ、あなたも『LION/ライオン~25年目のただいま~』を楽しまれてくださいね。 きっと感動の実話に心動かされると思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

あなたのレビューを読者に届けよう!

  1. 洋子 より:

    ライオン…インドのお母さんにあえてほんとによかったね。ルーツたどれる旅が終わっておつかれさまでした。大変感動的でした。

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